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冠動脈疑い例、閉塞性CAD確率7-67%で冠動脈CTAが有用

2019年7月11日  British Medical Journal

閉塞性冠動脈疾患(CAD)疑い例に対するCTA実施の是非および患者サブグループ別の診断精度を検討すべく、冠動脈CT造影(CTA)と冠動脈造影を比較した前向き診断精度試験65件の個別患者(計5332例)データのメタ解析を実施した。 その結果、CTA検査による閉塞性CAD診断の精度が最も高かったのは、年齢・性別・臨床症状などから判断した検査前の閉塞性CADの確率が7-67%の安定胸痛患者だった。CTAの陽性的中率および陰性的中率は、検査前確率7%で50.9%、97.8%、検査前確率67%で82.7%、85.0%だった。CTAの受信者動作特性曲線下面積(AUC)は0.897で、診断能は女性(AUC:男性との比較でP<0.001)および75歳超(AUC:0.864、他の年齢群との比較でP=0.018)でわずかに低下した。 ...