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心不全対象のジゴキシン大規模比較試験、効果に矛盾(2020年1月9日訂正)

2019年7月23日  専門誌ピックアップ

心不全患者6800例を対象に、ジゴキシンの死亡率に対する中立的作用および心不全による入院の有意な減少を報告した唯一の大規模無作為化試験(DIG試験)を再解析。ジゴキシン前治療の有無別に非無作為化観察試験と比較した。 その結果、DIG試験被験者の44%が無作為化前にジゴキシンによる治療を受けており、そのうち半数が無作為化によってジゴキシン治療を中止していた。DIG試験の主な結果を非無作為化観察試験と比較すると、ジゴキシンによる前治療を受けた患者は死亡率(ハザード比1.22、P<0.001)および心不全入院(1.47、P<0.001)が有意に高く、試験中にプラセボを投与してもいずれの転帰リスクが高かった(同1.24、P<0.001)。この結果は無作為化試験で認められたジゴキシンの効果と明らかに矛盾した。 【訂正】2020年1月9日に以下を訂正しました。 見出しを変更しました。お詫びして訂正します。 ...