たばこ規制枠組条約採択後も世界の消費減少加速せず

71カ国（世界のたばこ消費量の95％以上、世界人口の85％を占める）の1970-2015年のたばこ消費量データを用いて、「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約（WHO FCTC）」のたばこ消費量への影響を準実験的研究で検討した。 その結果、2003年のFCTC採択後、世界のたばこ消費量減少率に有意な変化は見られなかった。反事実モデル（counterfactual event model）と比較して、2003年以降の年間たばこ消費量は高所得国および欧州諸国で成人1人当たり1000本以上減少したが、低・中所得国およびアジア諸国では成人1人当たり500本以上増加した。 ...