心筋梗塞疑いへの高感度Tn検査、リスク評価に有用

心筋梗塞の疑いで救急部を受診した患者2万2651例の受診時および受診後早期または後期の高感度トロポニンI（TnI）またはT（TnT）検査データを基に、受診時の心筋梗塞有病および30日後の心筋梗塞または死亡リスクを推定するリスク評価ツールを開発し、効果を検討した。心筋梗塞有病率は15.3％だった。 その結果、受診時TnIの低値および2回目の測定値との絶対変化量の低値は心筋梗塞有病リスクおよびその後の短期的心血管イベントリスクの低下と関連し、例えば受診時TnI値6ng/L未満および45-120分後の絶対変化量4ng/L未満での陰性的中率は99.5％となり、0.2％の30日時心筋梗塞または死亡リスクと関連した。 ...