小児虫垂炎術、退院後も抗菌薬継続で臓器/体腔感染症減

虫垂切除術施行の複雑性虫垂炎小児患者711例を対象に、退院後の経口抗菌薬使用継続による臓器/体腔感染症（OSI）抑制効果を後ろ向きコホート研究で検討した。退院後の経口抗菌薬使用率は57.0％、OSI発生率は5.2％だった。 経口抗菌薬使用患者と非使用患者の傾向スコアマッチング解析の結果、経口抗菌薬使用が非使用に比べ退院後OSI発生オッズ38％低下との関連（オッズ比0.62、0.29-1.31、P＝0.21）、重症度が高い（複雑性疾患を術中に複数確認または入院期間6日以上）患者コホートではOSI発生オッズ61％低下との関連を認めた（同0.39、0.15-0.96、P＝0.04）。 ...