統合失調症の急性期治療に用いる32剤を比較

統合失調症の急性期治療に用いる抗精神病薬32剤を無作為化比較試験402件（5万3463例）のネットワークメタ解析で比較した。 その結果、効果量推定値から、全薬剤はプラセボに比べて全般的症状を軽減することが示唆され（6剤は統計的に非有意）、標準化平均差はクロザピン－0.89（95％CrI －1.08-－0.71）からレボメプロマジン－0.03（同－0.59-0.52）まで幅があった。プラセボと比較した症状軽減効果の標準化平均差は、陽性症状でamisulpride－0.69（同－0.86-－0.52）からブレクスピプラゾール－0.17（－0.31-－0.04）、陰性症状でクロザピン－0.62（同－0.84-－0.39）からflupentixol－0.10（同－0.45-0.25）、抑うつ症状でスルピリド－0.90（同－1.36-－0.44）からflupentixol 0.04（同－0.39-0.47）まで幅があった。 ...