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運動量多い高齢者ほど認知機能低下速度が緩徐に

2019年8月15日  専門誌ピックアップ

臨床症状のない高齢者182人を対象に、運動のアミロイドβ(Aβ)による認知機能低下および神経変性の抑制作用を縦断的観察研究で検討。ベースラインの運動量を歩数計で定量化した。前臨床期アルツハイマー病認知機能複合評価尺度(PACC)、神経変性は構造的MRIを用いて認知機能を評価した。 その結果、運動量が多い高齢者ほどAβによるPACC低下(β=0.03、95%CI 0.02-0.05、P<0.001)および灰白質体積減少(β=482.07、95%CI 189.40-774.74、P=0.002)が緩やかだった。血管リスクで調整後もこの関連に変化はなかった。血管リスク低下はAβ関連PACC低下(β=-0.04、95%CI -0.06--0.02、P<0.001)および灰白質体積減少(β=-483.41、95%CI -855.63--111.20、P=0.01)の遅延と独立して関連した。 ...