1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ICUせん妄、面会時間柔軟化でも減らず

ICUせん妄、面会時間柔軟化でも減らず

2019年8月19日  Journal of the American Medical Association

集中治療室(ICU)入室患者1685人、患者家族1060人、医師737人を対象に、家族の面会時間を柔軟にするとせん妄発生率が低下するかをクラスター・クロスオーバー無作為化試験で検討した。 その結果、面会時間柔軟化(1日最長12時間)によって、面会時間制限(1日4.5時間未満)に比べて1日の平均面会時間が有意に長くなった(4.8時間 vs. 1.4時間、調整後の差3.4時間、95%CI 2.8-3.9、P<0.001)。柔軟化群と制限群のせん妄発生率に有意差はなかった(18.9% vs. 20.1%、調整後の差-1.7%、95%CI -6.1-2.7、P=0.44)。副次評価項目9項目のうち、ICU感染(3.7% vs. 4.5%、調整後の差-0.8%、95%CI -2.1-1.0、P=0.38)、ICUスタッフの燃え尽き症候群(22.0% vs. 24.8%、-3.8%、-4.8-12.5、P=0.36)など6項目にも有意差がなかった。 ...