食道がんの低侵襲手術、良好な手術転帰と関連

日本の入院患者データベースに登録された食道切除術を受けた臨床ステージ0-IIIの食道がん患者を対象に、低侵襲手術（MIS）と開腹手術の転帰を比較した。 傾向スコアでマッチさせたMIS群と開腹術群（各4572例）を比較した結果、MISが院内死亡率（P＝0.048）、手術部位感染症発生率（P＝0.04）、吻合部漏出発生率（P＜0.001）、輸血率（P＜0.001）、再手術率（P＝0.03）、気管切開施行率（P＝0.002）、予期せぬ挿管施行率（P＜0.001）の低下、術後入院期間短縮（P＜0.001）、声帯機能不全発生率増加（P＜0.001）、食道切除術後の挿管時間伸長（P＜0.001）、麻酔時間伸長（P＜0.001）と関連した。 ...