人工膝関節置換、骨セメント有無で臨床成績に差なし

初回人工膝関節全置換術（TKA）を施行した患者141例を対象に、セメント固定とセメントレス固定の術後2年の臨床成績を前向き無作為化対照試験で比較した。 その結果、術前から術後1日までのヘモグロビン値の変化に両群間の差は示されなかった（P＝0.5）。総手術時間は、セメントレス固定群の方が短かった（93.7±16.7分 vs. 82.1±16.6分、P＝0.001）。術後4-6週時、1年時および平均2年時で、いずれの臨床成績測定値にも群間差は示されなかった（P＝0.1-0.9）。X線所見では両群ともコンポーネントの沈下や緩みは示されなかった。 ...