ESS後の嗅覚動態、術前ステロイド治療効果で予測
2019年8月29日
The Laryngoscope
内視鏡副鼻腔手術(ESS)を施行した鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎患者を対象に、術前ステロイド治療の効果と術後の嗅覚動態との関連を前向き試験で検討。糖質コルチコステロイド治療群21例と投与なしの対照群31例を比較した。 その結果、ステロイド投与群の57%にステロイド治療後の自己判定およびSniffin’ Sticksテストでの閾値・識別・同定(TDI)スコアの有意な改善が見られた。ステロイド治療後と術後3カ月時のTDIスコア改善度に有意な相関がみられた(r=0.66、P=0.01)。ステロイド治療で嗅覚が改善しなかった患者は手術でも効果が得られなかった。TDIスコアは術後1カ月時に最高値に達し、およそ3カ月時に再び低下した。 ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。