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小腸NETの治療効果予測に有効なmiRNAを特定

2019年8月29日  Annals of Surgery

小腸神経内分泌腫瘍(NET)の診断および切除術効果予測ツールとして利用可能な血清中マイクロRNA(miRNA)の特定のため、SBNET患者と健常対照者の血清検体を用いて網羅的解析を実施した。 小腸NET患者では4種のmiRNA(miR-125b-5p、-362-5p、-425-5pおよび-500a-5p)発現量が有意に上昇していた(P<0.05、倍率変化>2)。このmiRNAの組み合わせによって、ROC曲線下面積0.951の精度で小腸NETが診断可能だった。腫瘍完全切除後1カ月の患者でmiR-125b-5p発現量が健常対照者レベルまで低下したが、残存病変のある患者では依然上昇したままだった。残存腫瘍のある患者およびがん再発のある患者では術後12カ月時のmiR-362-5p発現量が上昇すると思われた。 ...