骨折リスク、Ca濃度上昇させる遺伝的素因と関連示さず

遺伝的素因による血清カルシウム（Ca）濃度の上昇と骨密度および骨折リスクとの関連をメンデル無作為化試験で検討。英国バイオバンクなどに登録された6万1079例のゲノムワイド関連メタ解析で遺伝的決定因子を特定した。Ca濃度正常範囲内の42万6824例で踵の超音波検査による推定骨密度との関連、骨折患者7万6549例および対照47万164例で骨折リスクとの関連を評価した。 その結果、分散逆数重み付けメンデル無作為化解析で、遺伝的素因によるCa濃度の標準偏差（0.13mmol/L、0.51mg/dL）上昇は、推定骨密度上昇（0.003g/cm2、95％CI －0.059-0.066、P＝0.92）および骨折リスク低下（オッズ比1.01、95％CI 0.89-1.15、P＝0.85）と関連していなかった。 ...