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肺塞栓症による心停止、蘇生中の血栓溶解療法で生存率改善

2019年9月2日  Chest

フランスの全国レジストリからドクターカーで治療を受けた肺塞栓症による院外心停止(OHCA)患者246例を対象に、心肺蘇生(CPR)中の血栓溶解療法の生存率改善効果を後ろ向き観察研究で検討。血栓溶解薬にアルテプラーゼ、tenecteplase、およびストレプトキナーゼが使用された。 その結果、主要評価項目に規定した30日生存率は血栓溶解療法施行群16%、非施行群6%だった(調整後log-rank検定のP=0.005)。良好な神経学的転帰達成率は10%、5%で、有意差は見られなかった(調整後相対リスク1.97)。ICU入室期間中央値は両群ともに1日だった(P=0.23)。 ...