アリロクマブでACS後のMACE減

急性冠症候群（ACS）の既往がある多血管性疾患患者1万8924例を対象に、アリロクマブ投与による複合心血管イベント（MACE）および死亡リスクにもたらす効果を無作為化比較試験で検討した（ODYSSEY OUTCOMES試験）。 その結果、追跡期間中央値2.8年のMACE発生率は、プラセボ群は血管カテゴリー別に単血管疾患10.0%、多血管2床疾患22.2%、多血管3床疾患39.7%だったが、アリロクマブ群では、絶対リスクが1.4％、1.9％、13.0％低下した。血管カテゴリー別の死亡率はプラセボ群で3.5％、10.0％、21.8％だったが、アリロクマブ群では絶対リスクが0.4％、1.3％、16.2％低下した。...