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ALG9遺伝子変異、常染色体優性多発性嚢胞腎に関与

2019年9月6日  Journal of the American Society of Nephrology

遺伝的背景が明らかではない常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)または多発性肝嚢胞の診断を受けた患者122例を対象に、全エクソーム解析を実施。特定した病因遺伝子候補ALG9の役割を検証した。 その結果、2例で小胞体内腔での集合N-グリカン前駆体への特定のマンノース付加に必要なタンパク質をコードするALG9の希な機能喪失型変異が確認された。In vitroアッセイでAlg9を不活化したところ、膜タンパク質のポリシスチン1の成熟不全および糖鎖形成異常が発生した。住民ベースの集団から、50歳以降に腹部画像検査を受けたALG9変異保有者とマッチさせた非保有者を抽出して比較したところ、保有者の88%に4個以上の腎嚢胞が認められたが、非保有者には一人もみられなかった。 ...