ビタミンD補給、がん死亡率改善と関連

ビタミンD補給と死亡率の関連を系統的レビューおよびメタ解析で検討。プラセボまたは治療なしと比較した無作為化比較試験52件（計7万5454例）を解析対象とした。 その結果、ビタミンD補給に全死亡率（リスク比0.98、95％CI 0.95-1.02、I2＝0％）、心血管死亡率（同0.98、0.88-1.08、I2＝0％）、非がん・非心血管死亡率（同1.05、0.93-1.18、I2＝0％）との関連はなかったが、がん死亡率の統計的有意な低下と関連を示した（同0.84、0.74-0.95、I2＝0％）。サブグループ解析で、ビタミンD3補給試験でビタミンD2補給試験に比べ全死亡率は有意に低かったが（相互作用のP＝0.04）、ビタミンD3およびD2ともに全死亡率の統計的有意な低下とは関連しなかった。 ...