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がん生存者の心血管疾患リスク、発生部位で差

2019年9月18日  Lancet

血液がん、食道がん、肺がん、腎がん、卵巣がんなどの発生部位別に20種のがん生存者を対象に、中期および長期の心血管疾患リスクを人口ベースのコホート研究で調査。特定した成人がん生存者10万8215例と年齢、性別および一般診療施設でマッチさせたがん既往のない対照52万3541例を比較した。 その結果、18種のがん生存者で、対照に比べて静脈性血栓塞栓症のリスクが高く、調整後ハザード比の範囲は前立腺がん生存者1.72から膵がん生存者9.72と差があった。血液がん(調整後ハザード比HR:非ホジキンリンパ腫1.94、白血病1.77、多発性骨髄腫3.29)、食道がん(同1.96)、肺がん(同1.82)、腎がん(同1.73)、卵巣がん(同1.59)など10種類のがん生存者では、心不全または心筋症のリスクが上昇していた。 ...