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甲状腺切除後の低Ca血症治療、予防戦略が費用対効果高い

2019年9月20日  専門誌ピックアップ

甲状腺切除術施行患者169例を対象に、術後の一過性低カルシウム血症(低Ca血症)管理戦略としての経口Ca+ビタミンD補給(予防戦略)、低Ca血症治療(対症戦略)、インタクト副甲状腺ホルモン(iPTH)に基づく治療(予測戦略)の費用対効果を検証すべく、総血清カルシウム(TSCa)、イオン化カルシウム(ICa)、iPTHの信頼性を前向き無作為化試験で検討した。 その結果、低Ca血症関連症状発症患者の検出感度はTSCaでICaに比べ高かった(84.6% vs. 50.0%)。対症群および予測群での術後24時間のTSCaで低Ca血症患者の24.8%、48時間ではさらに10.6%の患者を特定した。iPTHの予測能は低かった。各戦略群の入院期間および患者数に有意差はなかったが、患者1例当たり費用には有意差が見られ、予防戦略の費用対効果が最も高かった。 ...