橈骨遠位端骨折、経過観察時のX線検査は省略可

橈骨遠位端骨折患者326例を対象に、経過観察でのX線検査の有用性を検討。経過観察6週目および12週目にルーチンのX線検査を実施するグループ（通常ケア群）166例と実施しないグループ（省略群）160例に無作為化に割り付け、6週、3カ月、6カ月、1年後に腕・肩・手の障害（DASH）スコアなどで比較した。 その結果、両群のDASHスコアは全体でもあらゆる時点でも同等（調整済み回帰係数1.5）だった。総合的な患者評価の手首/手（PRWHE）スコア（同1.4）、EuroQol-5Dスコアでの生活の質（－0.02）、視覚アナロ尺度での安静時の痛み（0.1）または移動時の痛み（0.3）に群間差はなかった。合併症の発生率は同等だった（通常ケア群11.4％、省略群11.3％）。 ...