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難治性多発性骨髄腫のselinexor+デキサメタゾン、奏効率26%

2019年9月23日  New England Journal of Medicine

プロテアソーム阻害薬、免疫調節薬およびダラツムマブに不応の難治性多発性骨髄腫(RRMM)に対する選択的核外輸送タンパク質阻害薬selinexor+デキサメタゾン併用の効果および安全性を検討(STORM試験)。主要解析122例、安全性解析123例を対象とした。 その結果、26%が部分奏効以上を達成し、このうち2例が厳密な完全奏効(stringent complete response)を得た。奏効期間は4.4カ月、無増悪生存期間は3.7カ月、全生存期間は8.6カ月だった(いずれも中央値)。発生頻度の高い有害事象は倦怠感、悪心、食欲減退だったが、重症度は1-2が多かった。血小板減少症の発生率は73%で、これに起因する重症度3以上の出血イベントが6例に発生した。 ...