前向きコホート研究BIOSTAT-CHFに参加した駆出率低下心不全患者(男性1308例、女性402例)を対象に、心不全治療薬アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)ならびにβ遮断薬の至適用量の男女差を事後解析で比較検討した。 その結果、男性では推奨用量の100%で死亡または心不全による入院のハザードが最低となったが、女性では推奨用量の50%で死亡または心不全による入院のリスクが約30%低下した。用量が多いほどリスクが低下することはなかった。この男女差は臨床共変量の調整後も持続し、独立したASIAN-HFコホートでもほぼ同じのパターンが確認された。 ...
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