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精神疾患の診断に遅延報酬、メタ解析が経験的根拠示す

2019年9月24日  専門誌ピックアップ

精神疾患患者の遅延報酬の割引を文献43報のメタ解析で比較した。 その結果、精神疾患群と対照群の遅延報酬割引に有意差が見られ、大うつ病性障害(Hedges’ g効果量0.37、P=0.002、k=7)、統合失調症(同0.46、P=0.004、k=12)、境界性パーソナリティ障害(同0.60、P<0.001、k=8)、双極性障害(同0.68、P<0.001、k=4)、神経性過食症(同0.41、P=0.001、k=4)、過食性障害(同0.34、P=0.001、k=7)の患者は遅延報酬の価値が急勾配で減少した。一方、神経性やせ症患者は対照に比べて、遅延報酬に対する割引が有意に緩やかだった(同-0.30、P<0.001、k=10)。 ...