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H耐性結核にフルオロキノロン系薬追加も転帰変わらず

2019年9月25日  専門誌ピックアップ

英国ロンドンでイソニアジド(H)耐性(Hr)結核患者594例を対象に、H併用下または非併用下でのリファマイシン系薬(Rf)+ピラジナミド(Z)+エタンブトール(E)へのフルオロキノロン系薬(Fq)追加が治療効果に及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で検討。全治療期間中央値は11.9カ月、治療期間のZ値中央値は2.1カ月だった。 単変量ロジステッィク回帰モデル解析の結果、負のレジメン特異的転帰(結核死、治療失敗、疾患再発など)発生オッズにFq併用群と非併用群で差は見られなかった(ベースラインの非併用群のオッズ比1.05、95%CI 0.60-1.82、P=0.87)。Hr遺伝子型を考慮した解析ではオッズ比が0.57に低下したが、解析の検定力は低かった(P=0.42)。 ...