妊娠高血圧腎症の計画分娩は有益か

妊娠高血圧腎症を呈する後期早産期の妊娠女性448例およびその児471例を対象に、早期計画分娩が児の転帰を悪化させることなく母体の有害転帰を抑制するかを多施設共同並行群間非盲検無作為化試験で検討。標準ケアの待機的管理（同451例、475例）と比較した（PHOENIX試験）。 その結果、母体の複合主要評価項目（罹病または収縮期圧160mmHg以上）の発生率は計画分娩群の方が有意に低かった（65％ vs. 75％、調整相対リスク0.86、95％CI 0.79-0.94、P＝0.0005）。児の複合主要評価項目（周産期死亡または新生児治療室への入院）の発生率は計画分娩群の方が有意に高かった（42％ vs. 34％、同1.26、1.08-1.47、P＝0.0034）。 ...