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術中の気が散る原因、無駄話のみ改善可能?

2019年9月26日  Surgical Endoscopy

手術室に実装したデータキャプチャシステム「OR Black Box」から待機的腹腔鏡手術265例を対象に、外科医が手術中に注意力が散漫になると感じる関連因子を前向きコホート研究で検討した。 その結果、注意力散漫を感じたと指導医が報告した手術の割合は45%だった。手術室ドアの開閉など音による注意力散漫の原因が1例当たり中央値41回発生していた。指導、装置の誤作動、無関係の会話、次の症例の管理、時間のプレッシャーなどの認知的な注意力散漫の原因が数多くの手術で発生していた。単変量解析で、無関係な会話(オッズ比2.14、95%CI 1.16-3.94、P=0.015)および患者の腹部手術施行歴(同2.2、1.18-4.1、P=0.013)は外科医の注意力散漫発生率増加と独立した関連が見られた。 ...