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安定CAD+糖尿病へのチカグレロル、心血管転帰改善も大出血増

2019年10月1日  New England Journal of Medicine

心筋梗塞または脳卒中の既往歴がなく安定冠動脈疾患(CAD)を併発した2型糖尿病を有する患者1万9220例を対象に、アスピリンへのチカグレロル上乗せ効果を無作為化試験で検討した(THEMIS試験)。 その結果、追跡期間中央値39.9カ月での有効性主要複合評価項目(心血管死、心筋梗塞または脳卒中)発生率はチカグレロル群でプラセボ群に比べ低かった(7.7% vs. 8.5%、ハザード比0.90、95%CI 0.81-0.99、P=0.04)。安全性主要評価項目に規定したTIMI出血基準に基づく大出血の発生率(2.2% vs. 1.0%、同2.32、1.82-2.94、P<0.001) および頭蓋内出血発生率(同1.71、1.18-2.48、P=0.005)はチカグレロル群でプラセボ群に比べ高かったが、致死性出血発生率に有意差はなかった(同1.90、0.87-4.15、P=0.11)。 ...