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頭部CT正常の外傷性脳損傷、GFAPでMRI異常を識別

2019年10月1日  The Lancet Neurology

頭部CT所見が正常な外傷性脳損傷患者450例(MRI陰性330例、MRI陽性120例)と対照の整形外科的外傷患者122例および健常者209例を対象に、グリア線維性酸性タンパク質(GFAP)によるMRI異常検出能を前向きコホート研究で検討した(TRACK-TBI試験)。 その結果、CT陰性でMRI陽性の患者とCT陰性でMRI陰性の患者との識別で、受傷後24時間のGFAPの受信者動作特性曲線下面積は0.777だった。GFAP濃度中央値はCT陰性でMRI陽性の患者(414.4pg/mL)が最も高く、次いでCT陰性でMRI陰性の患者(74.0pg/mL)、対照の整形外科的外傷患者(13.1pg/mL)、健常者(8.0pg/mL)の順だった(CT陰性でMRI陽性の患者とその他の比較でP<0.0001)。 ...