翼状片手術の移植片固定、無縫合/無接着法で再発率低下

原発性の鼻側翼状片を呈する73眼を対象に、翼状片手術での自家有茎結膜弁移植片の無縫合・無接着の改良固定法と従来の縫合法を前向き無作為化比較試験で比較した。 その結果、平均手術時間は改良法群11.9±1.3分、縫合群24.3±6.1分と改良法で有意に短縮した（P＜0.0001）。術後2日時の移植片の平均厚は改良法群861±340μm、縫合群577±287μmと改良法群で有意に高かったが（P＝0.034）、1週時には有意差は見られなかった。縫合群で改良法群に比べ2日時の異物感および1週目の掻痒感が増加した以外は、術後の不快感に有意差はなかった。再発率は改良法群0％、縫合群2.9％だった。...