心筋梗塞への酸素療法、糖尿病の有無に関係なく有意な効果なし

心筋梗塞患者で糖尿病の有無による酸素療法の効果を比較すべく、DETO2X-AMI試験のサブグループ解析を実施。酸素投与群と空気（ambient air）投与群に無作為に割り付けた酸素正常状態の心筋梗塞患者5010例（うち糖尿病患者934例）を解析対象とした。 その結果、1年時の主要複合評価項目（全死亡および心筋梗塞または心不全による再入院）の発生率は、糖尿病患者の方が非糖尿病患者よりも有意に高かった（ハザード比1.60、95％CI 1.32-1.93、P＜0.01）。糖尿病患者での主要複合評価項目発生率は酸素投与群16.2％、空気投与群16.6％（同0.93、0.67-1.27、P＝0.81）、評価項目の個々の発生率にも統計学的有意差はなかった。非糖尿病患者でも、群間で発生率同等の傾向が見られた。 ...