HFrEFへのsacubitril-バルサルタン合剤で心臓リモデリング改善
2019年10月4日 Journal of the American Medical Association
左室駆出率の低下した心不全（HFrEF）患者794例を対象に、sacubitril-バルサルタン合剤による治療開始後のN末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド（NT-proBNP）濃度の変化が心臓の容積および機能の変化と関連するかを単群非盲検試験で検討した。 その結果、NT-proBNP濃度の中央値はベースライン816pg/mL、12カ月時455pg/mLだった（差P＜0.001）。12カ月間のNT-proBNP（log2値）の変化は左室駆出率（r＝－0.381）、左室拡張末期容積係数（r＝0.320）、左室収縮末期容積係数（r＝0.405）、左房容積係数（r＝0.263）、拡張早期左室流入血流速度/拡張早期僧帽弁輪運動速度比（E/e’比、r＝0.269）の変化と関連を認めた（いずれもP＜0.001）。...