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甲状腺機能低下症の健康転帰に高TSH濃度が悪影響

2019年10月7日  British Medical Journal

甲状腺機能低下症16万2369例の患者記録データを対象に、甲状腺刺激ホルモン(TSH)濃度と長期健康転帰の関連を後ろ向きコホート研究で検討した。 基準としたTSH濃度(2-2.5mIU/L)に比べて、高TSH濃度(10mIU/L超)では虚血性心疾患および心不全のリスクが上昇した(ハザード比:1.18、95%CI 1.02-1.38、P=0.03、同:1.42、1.21-1.67、P<0.001)。これに対し、低TSH濃度では心不全に対する予防効果が見られた(ハザード比:TSH濃度0.1mIU/L未満で0.79、0.64-0.99、P=0.04、0.1-0.4mIU/Lで0.76、0.62-0.92、P=0.006)。高TSH濃度(10mIU/L超)では、死亡率上昇(同2.21、2.07-2.36、P<0.001)および脆弱性骨折リスク上昇(同1.15、1.01-1.31、P=0.03)が観察された。 ...