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ICDの死亡抑制効果、周期的再分極動態で予測

2019年10月7日  Lancet

18歳以上の虚血性または非虚血性心筋症患者1371例を対象に、再分極の不安定性の新規マーカー、周期的再分極ダイナミクス(periodic repolarisation dynamics)が植込み型心臓除細動器(ICD)の予防的留置の死亡抑制効果を予測するかを前向き非無作為化コホート試験で保存的治療と比較した(EU-CERT-ICDのサブ試験)。 その結果、ICD群の死亡率が対照群より43%低く(調整ハザード比0.57、95%CI 0.41-0.79、P=0.0008)、周期的再分極ダイナミクスがICDが死亡率に及ぼす効果を有意に予測した(調整後のP=0.0307)。死亡抑制効果は同動態が7.5deg以上の患者(同0.25、0.13-0.47、P<0.0001)の方が7.5deg未満の患者(同0.69、0.47-1.00、P=0.0492、交互作用のP=0.0056)よりも大きかった。 ...