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角膜クロスリンキングは糸状菌性角膜炎に無益

2019年10月8日  Ophthalmology

糸状菌性角膜炎による塗抹陽性の潰瘍で中等度の視力低下が見られる眼を対象に、補助的角膜クロスリンキング(CXL)の感染抑制効果をナタマイシン点眼またはアムホテリシンB点眼での2×2要因無作為化比較試験で検討した(CLAIR試験)。 その結果、CXLなし群と比べたCXLあり群で24時間時の培養結果陽性オッズが1.32倍増加したが(95%CI 0.57-3.06、P=0.51)、統計的有意ではなかった。ナタマイシン群とアムホテリシンB群の24時間培養結果陽性率にも差はなかった(係数1.10、0.47-2.54、P=0.84)。CXLあり群の最高眼鏡矯正視力がCXLなし群に比べ悪化し、平均悪化度は3週時で約0.22logMAR(-0.04-0.40、P=0.04)、ベースライン視力で補正した3カ月時で0.32logMAR(0.03-0.54、P=0.02)だった。 ...