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世界の中年期成人死亡原因、高所得国では心疾患からがんへ

2019年10月8日  Lancet

21カ国の35-70歳の成人16万2534人を対象に、一般的疾患の罹患率、入院率、死亡率の差異を前向きコホート研究で検討した(PURE試験)。 その結果、心血管疾患罹患率は高所得国(1000人年当たり4.3例)に比べて低所得国(同7.1例)と中所得国(同6.8例)で高く、がん罹患率は高所得国が最も高かった。全死亡率は低所得国(同 13.3例)が中所得国(同6.9例)の2倍、高所得国(同3.4例)の4倍だが、がんによる死亡率は低・中・高所得国で同等だった。心血管疾患は全体で死亡原因の第1位(40%)だが、高所得国では死亡原因の23%を占めるのみだった(vs. 中所得国41%、低所得国43%)。心血管疾患死亡のがん死亡に対する比率は高所得国0.4、中所得国1.3、低所得国3.0だった。 ...