3枝病変または左主幹部病変を呈する冠動脈疾患患者1800例を対象に第1世代のパクリタキセル溶出ステントによるPCIと冠動脈バイパス術(CABG)の治療効果を比較した多施設共同無作為化試験(SYNTAX試験)について、10年時の全死因死亡率を追跡調査した。 その結果、10年全死因死亡率はPCI群27%、CABG群24%(ハザード比1.17、95%CI 0.97-1.41、P=0.092)で、有意な群間差は示されなかった。病変部別のサブグループ解析で、3枝病変例の死亡率はPCI群28%、CABG群21%(同1.41、1.10-1.80)、左主幹部病変患者では26%、28%(同0.90、0.68-1.20、交互作用のP=0.019)だった。 ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。