内視鏡下傍大動脈リンパ節郭清に有用な術野展開法

術中診断にて傍大動脈リンパ節郭清が望ましいと判断された子宮体がん患者10例を対象に、内視鏡による左側傍大動脈リンパ節郭清のための術野展開法として、改変経腹膜アプローチのleft dome formation（LDF）を検討。LDFは設定、腸間膜領域展開（ステップ1）、左腎臓下領域展開（ステップ2）のプロセスで構成された。 その結果、設定とステップ１の手術時間は28.8（20-49）分、切除リンパ節数は5.3（2-10）個、ステップ2の手術時間は54.6（52-70）分、切除リンパ節数は6.5（1-11）個だった。失血量は50mL未満で、術中に重大な臓器損傷の発生は見られなかった。 ...