ピロリ除菌とビタミン/にんにくサプリで胃がん死亡減

中国で胃がん高リスク地域の居住者3365人を対象に、ヘリコバクター・ピロリ菌除菌、ビタミンおよびにんにくサプリメントによるがん発症率と死亡率への効果を検討。ヘリコバクターピロリ菌陽性群には除菌とビタミンサプリメント（以下ビタミン）、にんにくサプリメント、または各プラセボの2×2×2 要因デザイン、陰性群にはビタミン、にんにく、または各プラセボの2×2要因デザインのランダム化比較試験を実施し、。除菌は2週間、サプリメント摂取は7.3年間行われた。 その結果、介入を開始した1995年から2017年までの胃がん発症は151例、胃がん死亡は94例だった。除菌による胃がん予防効果は介入後22年間持続した（オッズ比0.48）。ビタミンで胃がん発症リスクが抑制されたが、にんにくでは抑制されなかった（同0.64、0.81）。除菌、ビタミン、にんにくのいずれの介入により胃がん死亡率の有意な低下が見られた（調整後ハザード比0.62、0.48、0.66）。 ...