術後転帰の予測因子に術後貧血と心血管リスク
2019年10月10日
Annals of Surgery
一般外科または血管外科の大手術14万2510件を対象に、術後の貧血および心血管リスクが術後転帰に及ぼす影響を検討。主要評価項目は術後90日以内の死亡率、心筋梗塞、急性腎不全、冠動脈血行再建または脳卒中の複合とした。 その結果、術後貧血が主要評価項目の独立予測因子で、オッズは術後の最低Hb値が1g/dL低下するごとに43%上昇した(95%CI 41-45)。心臓のリスクステータスも独立予測因子で、特に術後の最低Hb値が10gm/dLを下回る場合には顕著な相加作用が認められた。術後貧血は、長期(12年)死亡率の2番目に強い独立予測因子だった(ハザード比1.18)。 ...
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