子宮脱の仙棘靱帯固定術、子宮摘出より長期転帰良好

ステージ2以上の子宮脱を有する骨盤底手術歴のない健康な女性204例を対象に、子宮を温存する仙棘靱帯固定術と仙骨子宮靭帯挙上術を伴う膣式子宮摘出術を検討したSAVE U試験の観察的追跡を実施。5年転帰を比較した。 その結果、厄介な膨隆症状を伴う子宮脱または膣円蓋脱の再発、あるいは再発のため再手術となったのは、仙棘靱帯固定術群102例中1例（1％）、膣式子宮摘出術群102人中8人（7.8％）だった（差－6.7％、95％CI －12.8％-－0.7％）。治療成功の複合転帰（処女膜を超える脱出がない、厄介な膨隆症状がない、脱出再発による再手術およびペッサリー使用がない）には、仙棘靱帯固定術群と膣式子宮摘出術群で統計学的有意差があった（87％ vs. 76％）。 ...