IBDの抗TNF治療効果はマクロファージのIL-10に依存
インターロイキン(IL)-10シグナル伝達はマクロファージを制御型に維持し炎症性腸疾患(IBD)の発症を阻止するが、抗腫瘍壊死因子(TNF)抗体は炎症型の腸管マクロファージをCD206陽性の制御型へ再分極化させる。そこで、この再分極化に果たすIL-10の役割を検討した。 その結果、抗TNF抗体はin vitroでマクロファージのIL-10産生を増大させ、CD206陽性の制御型への分化を誘導した。IL-10シグナル伝達の薬理学的阻害は制御型への再分極化を阻止し、IBDマウスモデルでの抗TNF治療の効果を減弱した。 ...
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