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CVD一次予防のアスピリン、一部で純便益達成可能

2019年10月17日  Annals of Internal Medicine

心血管疾患(CVD)のない30-79歳の男女24万5028人を対象に、CVD一次予防を目的としたアスピリン治療で純便益(net benefit)が期待できる患者を患者レベルの便益-損失分析(Benefit-harm analysis)で検討した。 その結果、5年間のアスピリン治療で純便益が得られる患者の割合は、CVDイベント1件と大出血イベント1件の重症度が同等と想定した場合で男性12.1%、女性2.5%、CVDイベント1件と大出血イベント2件の重症度が同等と想定した場合では40.7%、21.4%だった。純便益サブグループで純損失(net harm)サブグループよりもベースライン時のCVDリスクおよびCVD危険因子の度合いが高く、出血特異的危険因子レベルが低かった。 ...