移植腎予後予測システム「iBox」が高精度

腎移植患者の同種移植片不全リスクを長期的に予測するシステム（iBoxリスク予測スコア）を開発し、その精度検証のため欧州および米国の大学病院10施設の腎移植レシピエントを対象とした多国間コホート研究を実施。仏国4施設の4000例を解析コホート、欧州3施設の2129例および米国3施設の1428例を検証コホートとした。 解析コホートから、同種移植片不全と独立した関連を示す機能的、組織学的および免疫学的予後因子8項目を特定し、リスク予測システムに組み込んだ。この予測システムのキャリブレーションと識別能は高精度（C指標0.81、95％CI 0.79-0.83）で、欧州（同0.81、0.78-0.84）および米国（同0.80、0.76-0.84）の検証コホートでも性能の高さを確認した。無作為化比較試験3件でもシステムの長期予測精度が示された。 ...