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左冠動脈主幹部へのPCIとCABG、5年転帰に有意差なし

2019年10月28日  New England Journal of Medicine

左冠動脈主幹部疾患があり解剖学的な複雑性が中程度以下の患者1905例を対象に、経皮的冠インターベンション(PCI)+エベロリムス溶出ステントと冠動脈バイパス移植(CABG)による長期転帰を多国籍非盲検無作為化試験で比較検討した。 主要評価項目(死亡、脳卒中および心筋梗塞の複合転帰)の5年時発生率は、PCI群22.0%、CABG群19.2%だった(差2.8パーセントポイント、P=0.13)。全死因死亡はPCI群の方がCABG群よりも多かった(13.0% vs. 9.9%)が、心血管死(5.0% vs. 4.5%)および心筋梗塞(10.6% vs. 9.1%)には有意差がなかった。脳血管の全イベントはPCI群の方が少なかった(3.3% vs. 5.2%)が、脳卒中は両群間に有意差はなかった(2.9% vs. 3.7%)。 ...