プライマリケアでのセルトラリン、抑うつより不安症状を改善

英国4都市のプライマリケア179施設を受診した抑うつ症状を有する患者550例を対象に、セルトラリンの臨床的有効性を実践的二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討した（PANDA試験）。 その結果、主要評価項目に規定した無作為化後6週時のPHQ-9平均スコアはセルトラリン群7.98（標準偏差5.63）、プラセボ群8.76（同5.86）で（調整後の比例的な差（proportional difference）0.95、95％CI 0.85-1.07、P＝0.41）、セルトラリンの臨床的に意義のある抑うつ症状軽減効果は示されなかった。セルトラリン群で、副次評価項目の不安症状、精神的健康関連QOL、自己評価による精神的健康が改善した。 ...