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リナグリプチン、心血管転帰でグリメピリドに非劣性示す

2019年10月29日  Journal of the American Medical Association

43カ国の607医療施設で心血管リスクの高い比較的初期の2型糖尿病患者6033例を対象に、DPP-4阻害薬リナグリプチンとSU薬グリメピリドの主要有害心血管転帰抑制効果を無作為化実薬対照非劣性試験で比較した(CAROLINA試験)。 中央値6.3年の追跡の結果、主要有害心血管転帰(心血管死、非致死性心筋梗塞または脳卒中)発生率はリナグリプチン群11.8%、グリメピリド群12.0%だった。ハザード比が0.98(95.47% CI 0.84-1.14)で、95.47%CI上限値が非劣性マージン1.3を下回ったため、リナグリプチンのグリメピリドに対する非劣性が示されたが(非劣性のP<0.001)、優越性は示されなかった(P=0.76)。有害事象発生率はリナグリプチン群93.4%、グリメピリド群94.9%、低血糖性有害事象発生率はそれぞれ10.6%、37.7%だった(ハザード比0.23)。 ...