ICUでの延命治療制限が増加、欧州

1999-2000年のEthicus-1試験に参加した欧州の集中治療室（ICU）で前向き観察研究を実施（Ethicus-2試験）。2015-16年に死亡した患者および延命治療の制限を受けた患者を対象に、終末期診療の経時的変化を検討した。 その結果、2015-16年コホート（1785例）は1999-2000年コホート（2807例）に比べて、延命治療の制限（延命治療の差し控えまたは中止もしくは臨終過程の短縮）を受けた患者の割合が有意に高く（89.7％vs. 68.3％、差21.4％、95％CI 19.2-23.6、P＜0.001）、延命治療の制限を受けずに死亡した患者の割合が有意に低かった（心肺蘇生失敗6.2％ vs. 22.4％、差－16.2％、P＜0.001、脳死4.1％ vs. 9.3％、差－5.2％、P＜0.001）。 ...