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大腸手術後のNSAID投与で腸管機能回復までの期間短縮せず

2019年11月8日  専門誌ピックアップ

待機的大腸手術を施行した患者4164例を対象に、術後イレウス発症に対する非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の有効性と安全性を前向き多施設共同コホート研究で検討。患者の27.7%で術後1-3日目にNSAIDを投与した。 主要評価項目の腸管機能回復までの平均期間は、NSAID投与群と非投与群で有意差がなかった(4.6日 vs. 4.8日、ハザード比1.04、95%CI 0.96-1.12、P=0.360)。吻合不全率(5.4% vs. 4.6%、P=0.349)および急性腎障害(14.3% vs. 13.8%、P=0.666)に有意な群間差はなかった。オピオイドによる鎮痛を必要とする患者の割合は、NSAID投与群の方が有意に低かった(35.3% vs. 56.7%、P<0.001)。 ...