前立腺切除断端陽性に放射線治療の適応増加が関連

根治的前立腺摘除術を受けた前立腺がん患者1万3198例のデータを対象に、切除断端陽性が二次治療（サルベージ放射線治療または予防的胸部放射線治療）、緩和的放射線治療および前立腺がん特異的死亡に及ぼす影響を集団ベース研究で検討した。 追跡期間中央値5.2年後、切除断端陽性が二次治療（ハザード比2.43、95％CI 2.21-2.66）および緩和的放射線治療（同1.45、1.03-2.05）の独立予測因子だった。10年後、切除断端陽性患者の緩和的放射線治療の絶対リスク増加は、病期pT2でグリーソンスコア6の患者の0.1％から、病期pT3bでグリーソンスコア9-10の患者での12％までさまざまだった。切除断端陽性と前立腺がん特異的死亡に独立した関連はなかった（同1.14、0.82-1.59）。 ...