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ESRDの下肢切断後死亡率、透析者は腎移植者の2倍

2019年11月11日  専門誌ピックアップ

米国腎データシステムに登録したデータを用いて、下肢大切断術を受けた末期腎不全(ESRD)患者3万2540例(血液透析患者92%、腎移植者8%)の術後生存率を後ろ向きレビューで検討した。 その結果、生存期間中央値は、透析患者で膝上切断6カ月、膝下切断16カ月、移植者では16カ月、47カ月だった。透析患者のリスク調整死亡率は男性より女性で高く(調整後ハザード比1.04、95%CI 1.01-1.08、P=0.004)、白人より黒人(同0.78、0.76-0.81、P<0.001)およびヒスパニック系(同0.74、0.70-0.79、P<0.001)の方が低かった。移植者の死亡率に性別や人種による差はなかった。透析患者は移植者よりも30日死亡率(調整オッズ比1.94、95%CI 1.66-2.25、P<0.001)および長期死亡率(調整ハザード比2.18、95%CI 2.05-2.32、P<0.001)が2倍高かった。 ...